*関西学生野球連盟春季リーグ戦 第1節1回戦 関大 大5-6×京大(4月1日@わかさスタジアム京都)
昨秋1回生ながらリーグ戦出場を果たし、既に初安打も放っていた細見。しかし、開幕スタメンは自身初だった。今春のリーグ戦に向けて、「春のオープン戦からアピールしていかなあかんなと思っていました。ここまで順調に来てたんで正直うまいこといってるなって思ってました」と本人も話すように、着実に結果を残し続けスタメンを掴み取った。

試合でも、リーグ屈指の好投手・金丸投手を相手に、1打席目からしぶとくファールで粘るなど上手さを見せた。「関西学生で一番いいと言われてる投手なんで正直かなり不安はありました。1打席目に結構良い打席内容やったんで、これで自分はリーグ戦でも打っていけるかなっていう自信にはなりました」と話した。

この日猛打賞の細見。自分の中で一番良かった打席を聞くと、逆転サヨナラ本塁打を差し置いて「6回の先頭で金丸投手から打ったレフト前ヒット」と答えた。このときチームは2点ビハインド。6回表を三者凡退で抑えた裏のイニングだった。「ここで僕が先頭で出て勢いつけたいなっていう思いがありました。ここで出塁できたのは大きかったです」と振り返った。

最後の逆転サヨナラ本塁打の打席については、「正直3ボールとかまでいったんで、フォアボール出して欲しいなっていう気持ちもあった」と本音を漏らした。カウントが3ボール2ストライクになってからも、「次も良いバッターが続いていくんで、僕ができることは次に繋ぐことやなと思っていました。なんとか粘ってフォアボールをもぎ取ろうと思っていました」と、あくまで次に繋ぐ意識だったと話す。打った後のダイヤモンド一周は「めちゃくちゃ気持ちよかった」と嬉しさを噛み締めた。

合わせるように軽く打ったかに見える本塁打だった。打った瞬間の感覚も、「いや、全然ライトフライかなと思って、でもなんかベンチが『うわっ、入る』とか言ってたんで、入ってくれへんかなって途中から思うようになりました」と、細見自身も驚いていた。
明日の2回戦に向けては、「やっぱり明日連勝で勝ち点取りたいんで、明日も精一杯自分らしいプレーで頑張ります」と意気込んだ。