京大は、秋季リーグが始まってから6連敗。その間の得点は二点のみと、得点力不足は否めない。9月24日の立命館大学戦では、小田雅貴(内野手・茨木③)が初めて右翼で先発出場した。外野で新たなスタートを切った3回生バットマンが、24日の試合後、取材に応じた。
――この日の5回裏、二死三塁、一打同点の場面でライナーを処理した。実戦では初めて守った、右翼というポジションについて。
小田:結構(ホームから)遠いですね。京大の場合、二塁方向に打球がよく飛んでくるので、ずっと気を張ることになる。それに比べたら守備の時間が楽というか。それに、四回生の外野手の方が教えてくれるから不安はないですね。

――外野へと回る気持ちは。
小田:まだまだチームが進化している証かなと。チームにとってはプラスのことだと思う。

――5回表、水江日々生(投手・洛星③)のセンター前ヒットで、二塁ランナーとして先制のホームを踏んだ。スタートの判断などは。
小田:正直、水江が初球からヒットを打つとは思っていなくて驚きました。ただ、ギリギリ本塁まで行けるかなと。今回は二死でのケース。インパクトの瞬間に、「絶対帰ってやろう」と決めました。水江は投手なので、打席で空振りが多く、難しいけれど。
――自身の持ち味はどんなところでしょうか?
小田:積極的なバッティングですかね。カウントの浅いところからも振っていくところです。
春季リーグでは主に二塁手として13試合に出場し、14安打で打率は.286を記録。活躍が認められ二塁手部門でベストナインを受賞したが、秋季リーグでは10月2日の試合前の段階で7打数無安打、ベンチを暖めることも多い。京大の勝利のため、この男の打棒が必要だ。