京大・愛澤が今季二度目の登板「投捕二刀流の準備」

 立命大からの勝ち点獲得に、京大の愛澤祐亮(4 宇都宮)が投捕二刀流の活躍で貢献した。愛澤の登板は今季2度目で、前回登板も関西大から勝ち点獲得の試合だった。前回は関大節3回戦に先発登板で奇襲に成功したが、二度目の今回は終盤にリリーフでの登板となった。1点リードで迎えた七回、捕手・愛澤がマウンドに上がる。京大が逆転した四回以降はスコアボードに0が並ぶ緊迫した展開だった。愛澤はピンチを背負いながらも勝負所の2イニングを1失点、最小失点で切り抜けた。正捕手の座はもちろん、投手としても主戦級の一角を担う愛澤に、この日の投捕二刀流についてインタビューを行った。


 
──今日は元々投手の予定はあった?
三原(大知、主務、4・灘)から、水江を先発させてその後に(愛澤が)投げるよという話は聞いていたので、できるだけ練習の中でも急いで(肩を)作る練習をしていました。いつも先発だったら塁間、遠投と離れた距離からしっかり下の投げ方で(肩を)作るんですけど、それが南港のブルペンだと(難しい)。あそこの中でしかも短時間で(肩を)作らないといけないということは分かっていたので、そういう心の準備と実戦的な準備というのはやっていました。


 
──心の準備ということで、捕手から投手に代わるときに気をつけていることは?
捕手の頭でいることはそのまま、冷静でいるというところは大事にしつつ、投手の攻め気、ゾーンに投げ切る時は強気で投げ切るというところは頭の切り替えというか、そういう気持ちも無くさないようにと考えていました。リスクばかり考えるというよりは一か八かゾーンで勝負ということを意識していました。
 
──ピンチでしんどい場面でも攻め気?
そうですね、なんとか気持ちで投げました。


 
──今後の起用について、色々な可能性がある中でどういった準備をしていくか
捕手→投手→捕手とめっちゃしんどかったですけど、結局最後勝てば報われますし、しんどくてもチームのためになるならピッチャーでもキャッチャーでもどこでもやることができれば良いかなと思っています。

脇 悠大

「京大ベースボール」代表・京大硬式野球部OB(2022卒)。2020秋~2021秋まで京大野球部の主将を務めた。京大野球部を「恒常的に優勝できるチームにする」という主将時に掲げた目標を達成するため、引退後でも何か出来ることはないかと考え、京大ベースボール(学生スポーツ紙)を設立。京都大学初の大学スポーツ紙として、野球部についての記事を書き始める。現役時代は右投左打の内野手。滋賀県・膳所高校出身。2022年度から京都大学大学院農学研究科。

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