【近田語録】20年振りの開幕節勝ち点獲得「サイン通りじゃなくてもいい」4/4関大戦

京大野球部は4日、春季リーグ戦の第1節第3試合に挑み、見事4-2で勝利を収め、4季振り(初節に限れば20年振り)に勝ち点を獲得した。以下は近田監督との一問一答。

―本日の勝利、そして勝ち点獲得おめでとうございます。

お疲れ様です。ありがとうございます。

―先発は正捕手の愛澤(④宇都宮)だったがいつ起用を決めたのか。

元々今年の1月に愛澤を投手として使うプランを考案したが、今日使うと決めたのは三原(大知。④灘・主務)くん。今シーズンの投手起用は三原くんが提案して僕が判断することにしている。元々は1巡で代える予定だったが、いい結果が出ていたのでもっと投げさせてもいいのではと思った。しかし三原くんが4回で代えると言ったので、交代させた。一番投手を見てくれているのは三原くん。

―今後愛澤が投げる予定はあるか。

投手陣が豊富ではないので、良い結果を出した愛澤をこれから使うこともある。ヒットも出たので、ノッていってほしいと言う意味での起用もあり得る。ただ1試合見せた後なのでそこは考えていきたい。

―その後は徳田(④北野)が1イニング、水江(③洛星)が4イニングと繋いだ。

徳田は延長要員の想定だったが、今後のリーグ戦のことを考えてここで投げさせておくことにした。水江の負担を減らすことも目的としている。

―今日は風が強く、京大の先制点も風によるものだったが、京大の守備はフライのミスが無かった。

守る側の立場だと風で点を取られるのが嫌だったので、目を切らずにフライを追いかけることと、例えエラーしてしまっても二個目三個目のエラーをしないようにと選手には伝えた。普段から風の強い日にフライの練習をさせていたので、その成果が出たと思う。フライに限らず要所でのエラーは無かったので、そこは大きな収穫。

―2点リードの8回表1死3塁で内野を前進させた。

1点取られるのはOKとして内野を後ろに下げてもよかった。でもピッチャーが水江で内野ゴロの確率が高くなるし、内野を下げたとしても、ヒットを打たれるときは球が高く浮いて外野に運ばれる。それなら前進守備で1点も与えない姿勢を見せたほうが良い。結果的にヒットにはなったが、内野が定位置でもヒットになっている打球。

―打線については。

思っていたより全員振れていた。11本もヒットを打っているのでもう少し点が欲しかったが、それは相手ピッチャーや打順の巡り合わせにもよるので、その辺りの精度を上げて次の試合に臨みたい。

4回、バントの構えをする出口

―4回無死1塁で出口(④栄光学園)がバスターエンドランを決めた。

初球の段階では通常の打てのサインだったが、出口本人がバスターでファウルを打った。それを見てランナーを動かした方がいいと思ってサインを出した。サイン通りでなくても、フィールドに立つ選手が自分の意図を持ってプレーするのは全く構わないと普段から伝えている。それが今回はタイミング良く決まった。8回の出口の三盗もサインではない。出口はキャプテンとして試合に勝つ意識が高く、足も優れている。いい意味で想定外だった。

―次節に向けて。

当然チームの目標は優勝。僕たちはチャレンジャー。一つ一つチャレンジしていった先に優勝がある。勝ち点一つで満足することなく、次に向けて準備していきたい。今節は5エラーに抑えることを目標にしていたが、6つエラーしてしまった。守備には好不調がない。次節に向けてやれることはしっかりやる。特に守備に力を入れたい。

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