学生トレーナーの奮闘──チームの勝利に向かって 奥村輝石

By岩本 涼太

3月 24, 2022

チームへの思い

奥村にチームへの思いを尋ねると、真っ先に彼の口をついて出てきたのは、チームに対する感謝の念だった。

「チームが練習、試合など普段の活動において必要としていることや、現場でプレーしている選手たちが感じ、考えていることなどが経験を通して分かってきました。自分自身、トレーナーという仕事が何たるものか、またトレーナーは何をしないといけないのかがよく分からないなか、萩原トレーナーに学ばせていただくなど、やらせてもらっている立場だと思っているので、チームにはとても感謝しています。」

プレイヤー時代は怪我に苦しめられた奥村。トレーナーになったことで、「チームの一員である」という気持ちが出てきたと言う。

「自分がプレイヤーだったときは、チーム内のライバル選手が試合に出て勝利したとき、嬉しい反面、悔しさもありました。トレーナーというスタッフの立場となったことで、純粋にチームの勝利を喜べるようになりました。」

彼は今、チームの欠かせないピースとしてリーグ戦優勝に向かっている。

トレーナーとしての「武器」と「流儀」

取材の中で奥村自身の強みについて尋ねると、「医学的な面や解剖学的な面から細かく動作をとらえられること」だという答えが返ってきた。例えば「肩が痛い」という症状を選手が訴えた場合、解剖学的見地では、その選手の肩だけでなく、体幹の硬さといった他の要因が絡んでいることが多いという。「このように、出ている症状に対して、局所的なアプローチだけでなく、その原因を考え、身体全体をみて色々なところにアプローチすることができるのは自分の強みだと考えます。」

学部・大学院で学んできた理学療法学の知識をいかした的確なアドバイスができることは、大きな強みである。

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岩本 涼太

「京大ベースボール」記者。京都大学経済学部3回生(2020年入学)。体育会バーベル部、鴨虎会所属。大阪府立北野高校出身(131期生)。高校時代はラグビー部に所属。脇編集長の熱意にひかれて当紙に入局。

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