関西学生野球連盟 連盟委員の魅力

By京大ベースボール

3月 10, 2022

 

大学野球には「連盟委員」という役職がある。今回本紙は、京都大学硬式野球部に所属する現役連盟委員である井上蓮太郎さん(農4・大手前)、岸本貫志さん(農4・姫路西)にインタビューを行い、連盟委員の知られざる魅力に迫った。

❘ 関西学生野球連盟「連盟委員」とは?

(井上)関西学生野球連盟は、立命館大学、同志社大学、関西大学、関西学院大学、近畿大学、京都大学の六大学が所属し、これまで数多くのプロ野球選手を輩出してきた関西の名門リーグです。その連盟の組織運営を「連盟委員」と呼ばれる学生(前記六大学に所属する大学生)が主体となって行っています。活動内容は、「記録」「審判」「広報」「会計」の4つに分かれていて、連盟委員は各々その中のいずれかを担当しています。私は「広報」を担当していて、試合中は広報用の動画を撮影したり、試合後には活躍した選手にインタビューを行ったりしています。

❘ 連盟委員ならではの経験

(岸本)私は「会計」を担当していて、連盟理事の方と一緒に収支の会計処理をすることがあります。連盟の会計では、普通の学生生活では動かせないような金額を扱います。リーグ戦の売り上げにも直接関わっていて、来場者が増えると目に見えて分かるので嬉しいです。

❘ 連盟委員の普段の活動

(井上)普段、連盟委員は週1~2回程度、事務所で作業をしています。パンフレットの発送や宅配物の受け取りなどの事務作業がメインですが、最低でも週1回は事務所に行くことになっています。急務の仕事が毎週あるというわけではなく、早々に作業が終わる日もあります。忙しくなるのは春秋のリーグ戦中やその前後の期間(4~5月、9~10月)です。活動する曜日や時間帯は自分の都合に合わせて決めることができます。私は大学の授業終わりに、そのまま事務所に行くことが多いです。

井上 蓮太郎(いのうえ・れんたろう)
2000年2月10日生まれ。大阪府立大手前高校出身。農学部・食品生物科学科・新4年生。高校まで選手として野球を続ける。高校時代のポジションはセカンド。2019年秋より連盟委員。

❘ 「お堅い」イメージについて

(井上)連盟の組織運営と聞くと堅いイメージを持つ人が多いかもしれません。実際、連盟の事務所が高野連の事務所の3階にあるため、連盟理事や高野連関係者など大人の方々と接する機会が多いです。そのため、メールや対面でやり取りする際に失礼にならないように作法を知っている必要はあります。連盟委員に入部した当初は私も知らないことばかりでしたが、先輩方から教えてもらえるので心配はいりません。連盟委員の間ではとてもアットホームな雰囲気です。

❘ 連盟委員になったきっかけ

(井上)怪我のため野球ができないということもあり、入学時はまさか大学でも野球に関わることになるとは考えてもいませんでした。新歓で体験したテニスが楽しく、大学生らしいこともしたかったので、入学当初はテニスサークルに入っていました。しかし、授業が忙しく練習に参加できない日が続き、モチベーションも次第に下がっていました。そんな時、学部の知り合いだった野球部マネージャーから連盟委員への勧誘を受け、そこで初めて連盟委員の存在を知りました。元々野球は好きでしたし、連盟委員について話を聞いている中で、組織運営についても興味が出てきたため、連盟委員に入ることを決めました。

(岸本)野球が好きで、大学でも野球には関わりたいとは思っていました。しかし、小中高と野球をしてきて大学では実力的についていけないと感じていたので、選手としてではないかなと思っていました。連盟委員に入る以前は緩めのサークルに入っていましたが、連盟委員募集と書かれた野球部のチラシを受け取り、初めて連盟委員の存在を知りました。その後、連盟委員の活動を見学しに行ったのですが、他大学の学生が多く京大のサークルとはまた違った雰囲気で楽しかったので、その雰囲気に惹かれて入部を決めました。試合の見学は雰囲気が分かりやすく、連盟委員への入部を決める良いきっかけになりました。

❘ 見学は現在も可能ですか?

(岸本)見学は現在も可能です。見学を希望する場合は、京都大学硬式野球部へ事前に連絡を頂けるとありがたいです。リーグ戦の日でも見学できますので、是非一度見学にいらしてください。

岸本 貫志(きしもと・かんじ)
1999年8月26日生まれ。兵庫県立姫路西高校出身。農学部・応用生命科学科・新4年生。高校まで選手として野球を続ける。高校時代は外野手。2019年秋から連盟委員。

❘ 連盟委員に野球経験は必要? 

(井上)野球経験者である必要はありませんが、試合のスコアだけは書けるようにならないといけません。新人戦(チャレンジリーグ)が6月頃にあるのですが、その試合でスコアをある程度書けるようになるというのが最初の目標です。スコアを書いたことがなくても、連盟委員の先輩が一緒について書き方を教えてくれたり、スコアの書き方についての独自のマニュアルがあったりして、手厚いサポートが受けられるので、安心して連盟委員に入ってもらえます。

❘ 連盟委員に入ってよかったこと

(井上)リーグ戦を全試合観ることができることです。ご飯を食べるとき以外はずっと試合を観ています(笑)。真面目なことだと、メールの書き方や目上の方との接し方などは、連盟委員になる前はあまり知らなかったですし、これらは社会に出てからも必要なことだと思うので大学生の内に学ぶことができて良かったです。また、組織運営を経験できたことは大きな財産になったと思います。コロナ禍での感染対策や、無観客となったリーグ戦のライブ配信など、様々な苦境や課題に対して連盟委員で意見を出しあい、実現できたことは貴重な経験になりました。

(岸本)組織運営を経験できたことがとても良い経験になりました。現在の「会計」を担当する前には「広報」を担当していたのですが、連盟のSNSを活性化させるべく、連盟委員で意見を出しあって試行錯誤を重ねました。学生ならではの意見が出て面白かったですし、組織として目標達成のために取り組むという経験ができて良かったです。SNSに投稿するためのインタビューや取材を通して、プロ注目の選手とも関わることができたので、それも貴重な経験でした。

❘ 連盟委員をオススメしたい人

(井上) 正直、「私学の中で京大なんてそんなに強くないだろう」と、はじめは京大の試合には全く興味がありませんでした。しかし、連盟委員に入る直前の秋季リーグ戦で京大が私学から勝ち点を取って4位になり、野球部に関わるようになってからはチームが優勝を目標にしていることも知りました。そのことを知った上で、京大の試合を観ていると本当に優勝できるように思えてきて、今や京大の大ファンです。水江選手や水口選手など京大の注目選手が今日はどんなプレーを見せてくれるのか、連盟のプロ注目選手はどのようなプレーをするのか、と思って試合を観ると毎試合が楽しみです。連盟委員の活動は、今のところあまり広く知られていませんが、この機会に連盟委員に興味を持ってくれると嬉しいです。とにかく野球が好きな人や、組織運営に興味がある人には連盟委員を強くオススメします。

(岸本)僕はとにかく野球が大好きです。試合に時間制限が無いところや、実力差や前評判があてにならなかったり、終盤に向けて試合が盛り上がったりするのは最高です。高校生の時にはまさか自分が大学野球に関わっているとは思ってもいませんでした。選手以外にも野球に関われる方法はあります。野球が好きな人、大人の方と関わることにそれほど抵抗がないという人は連盟委員に向いています(笑)。連盟委員への入部を心よりお待ちしています。

京大ベースボール

京都大学初の大学スポーツ紙。 体育会硬式野球部に関する報道活動を行う。 野球部の広報という立ち位置ではなく、野球部とは完全に別団体として活動している。

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