文武両道を体現──公認会計士試験に合格の硬式野球部・伊藤伶真インタビュー

By岩本 涼太

11月 27, 2021

三大国家資格の一つ、公認会計士試験に今秋見事合格した硬式野球部の副将・伊藤伶真(北野・③)。号外新聞として彼の合格を報じたところ、多くの反響をいただいた。本紙は今回、合格発表後の伊藤にインタビューを行い、学業と部活動との両立や今後の意気込みを聞いた。(聞き手:岩本涼太)

──合格おめでとうございます

「ありがとうございます。」

──自信はあったのか

「自分の中では7割ぐらいの確率で受かると思っていました。周りのみんなには五分五分と言っていたのですが(笑)。」

──なぜ会計士を志そうと思ったのか

「大学受験の頃からコンサルタントになりたいと思っていました。2回の夏、就職について考えた時に、将来信頼されるコンサルタントになるためには、何か実績があった方がいいと思うようになりました。自分で調べていくなかで、公認会計士の資格を取得して、監査のキャリアを積むことで、信頼を得られるような、いいコンサルタントになれるのではないかと考えました。そこで、公認会計士の資格を取得しようと決意しました。」

─会計士が最終的な目標ではなく、信頼されるコンサルタントになるのが目標であると

「その通りです。」

──勉強時間は

「2回生の夏から1年間、総勉強時間は2200時間です。」

──短時間での勉強で受かった(一般的には最低でも2500時間必要といわれる)。その秘訣は

「計画性です。これは野球にもつながっています。」

──野球部との両立。難しさは?

「(勉強のために)他の部員よりも早く自主練を切り上げたりするなかで、野球で結果が出ない時に、勉強のせいではないかと他人に思われるのではないかというのがイヤでした。でもむしろそれはモチベーションになりました。」

──モチベーション。「両立の難しさ」というよりは、「両立してよかった」という感じなのか

「本当にその通りです。勉強でしんどいこともあったし、一晩だけなぜか涙が出てきた夜もありました(笑)。でも一日一日はとても充実していました。」

──その中で野球部では四番打者をつとめていた。

「秋のリーグ戦では結果が出せませんでした。結果を求めすぎていた部分があり、フォームを崩してしまったことが原因だと思います。その中でも、四番として自分が打たないといけないという気持ちでいましたし、そのようにして経験できたことは大きかったと思います。」

──今後の意気込みを

「昨年経験できたことを、来年活かせられたらと思います。まだまだ自分は三流なので、野球も勉強も一流になれるように頑張ります。」

【取材後記】

記者自身、学業と勉強との両立の「難しさ」についての話が聞けるのではないかと期待して今回の取材に臨んだが、実際に伊藤が語ったのは、困難をモチベーションに変え充実した日々を送っていたということであった。両立の難しさをむしろプラスととらえ「二兎を追う」ことを体現し、それを成功させた彼の姿勢には敬服させられた。来年のリーグ戦、そして次なるステージでの彼の活躍を心待ちにしている。

執筆:岩本涼太

岩本 涼太

「京大ベースボール」記者。京都大学経済学部3回生(2020年入学)。体育会バーベル部、鴨虎会所属。大阪府立北野高校出身(131期生)。高校時代はラグビー部に所属。脇編集長の熱意にひかれて当紙に入局。

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