23日に行われた京大野球部の今季最終戦。試合には敗れたものの、この日四番に座った大川琳久(済々黌・②)が一際目立つ活躍を見せていた。先制を許し迎えた四回、前打者の若竹が中前安打で出塁すると続く四番大川が逆転のツーランを放つ。「点を取られた直後だったので取り返してやろうと打席に入った。若竹さんが走者だったので長打を狙っていた」と強く振り抜いた打球は逆風を切り裂く特大本塁打となった。

本日の成績「3打数1本塁打2四球2打点」も十分素晴らしい数字だが、真に評価されるべきはその打席内容だ。京大には貴重な長打が打てる打者大川だが、本塁打が打てることよりも注目すべきは彼の出塁能力である。5打席中3出塁という数字にも表れているが、彼は打ち気にはやってボール球に手を出すということがほとんどない。中軸に座った本日の試合でもコースギリギリの配球が多かったが、辛抱強く粘り四球を勝ち取っていた。リーグ戦でも打ち始めれば相手バッテリーの攻めはより厳しくなると予想される。相手の厳しい攻めには、コースギリギリの誘い球にのらず辛抱強く粘れるかどうかが重要だ。大川の出塁能力はリーグ戦レベルでも必ず活きてくる。この先の試行錯誤の中で小さくまとまることなく、大きく成長をしてほしい。

昭和62年以来破られていない沢田氏(昭和63年卒)の本塁打記録が再び話題に上がるようなBIGな活躍を期待したい。
執筆:脇 悠大
[…] あえて新2,3回生の選手をあげたいと思います。投手では水江、染川、川渕。野手では小田、平山、大川です。彼らは(水江を除いては)まだリーグ戦の主力とはいいきれないですが、彼らがリーグ戦メンバーになってくるとより面白いですし、勝つ確率も高くなると思います。 […]
[…] <おことわり>2022年のキーマン選手のうち、大川琳久野手(済々黌・②)へのインタビューはできておりません。彼の記事はこちら […]