京都大学硬式野球部に助監督として関わっていた近田怜王(31)が11月18日、新監督に就任した。2017年1月からコーチとして部に所属しており、硬式野球部との関わりは今年で五年目となる。今回の取材では、近田新監督に監督就任の経緯や意気込みを伺った。

◇実は五月から話が出ていたんです
監督就任に至った経緯について、監督キャリアを経験する意思はあるのかと青木孝守前監督に確認されたのが事の始まりだったと言う。今後のことを考えると監督を経験しておきたかったが、この話があったのは五月。シーズン途中・リーグ戦途中であったことから、それ以上話は進まなかった。シーズンも終盤の秋リーグ最終節、青木前監督から改めて話があり、監督をさせていただきたいという意思を表示したと話した。
◇“助”が抜けるとすべてに責任を負うことに…
部には助監督として関わってきた近田新監督。助監督と監督の違いについて、「監督を助ける仕事ではなくなる、“助”が抜けることですべての采配、選手起用などの役割に責任を負うことになる」と述べた。
監督経験は今回が初めてだが、監督になったから偉そうになる、ということはなく今まで通りの関係で選手と関わりたいと言う近田監督。近い存在でありながらも一線を置き、選手起用はシビアに判断できる監督になりたいと話した。
◇投手との関わりが弱くなるのが怖いです
投手コーチから監督になることについて、選手との関わりに対して少し不安があると話した。今までもベンチに入り、前監督の青木さんと話し合いながらやってきた近田監督。今後も変わりないと思いつつも、あまり関わってこなかった野手と今後どのように関わっていくかが重要になると言う。だが、野手を見始めることで投手との関わりが今までより弱くなるのは怖いと懸念を示した。
◇若さを利用して
前監督青木さんとは違うカラーが求められると話す近田監督。年齢的にも若いので思い切って選手が伸び伸びとプレーできるチームにしていきたいと話した。
執筆:米田桃香
[…] 近田監督は昨冬に監督に就任、今春のリーグ戦が初采配となる。以下、一問一答 […]
[…] 昨季限りで監督のポジションから退くこととなった。今季からは総監督という立ち位置で京大野球部に関わっていく。新監督の近田怜王(元・ソフトバンクホークス)は31歳という若さで世間からの注目度も高い。青木氏は新監督についてこう語る。「彼は年齢の割に非常に落ち着いてる。若いけど苦労もされているし、人間としてしっかりしているというのが一番の印象。監督として私と決定的に違うのは、まだまだ自分の身体が動くという点。自ら身体を動かして指導できるということは、チームにとってとても良い刺激になるだろうと期待している。投手出身なので投手目線で考えた打順など、近田カラーのチームを作っていってほしい。京大は何してくるか分からないというような、相手を引っかき回すことができれば、他大学にとってより脅威になると思う。あまり周りに気を遣わずにノビノビとやってほしいし、存分に暴れ回ってほしい。」 […]