捕手転向から正捕手へ [1]
先月閉幕の秋季リーグ戦、京大は2勝7敗1分のうち1点差ゲーム4回, サヨナラ負け2回と苦しい試合展開が多かった。防御率2.41でリーグ4位の水江(洛星・②)や最速150km/h右腕の水口(膳所・③)など、接戦に持ち込んだ投手陣の奮闘には目を見張るものがあったが、その全試合でマスクを被り続けた”正捕手”の存在もチームにとっては欠かせないものだった。前任の長野(洛南・R3卒)が2019-2020年のニ年間正捕手を務めるも二番手の捕手が出てこず、昨年秋の新チームが始まった段階で捕手枠は完全に白紙の状態。そこから一年足らずで正捕手の実力と信頼を勝ち取ったことは、チームにとって大きなプラスになった。

愛澤祐亮(宇都宮・③)は、昨年まで外野手としてリーグ戦に出場、今春から捕手に転向し春秋と京大の正捕手を務めあげた。投手経験もあり投げては最速136km/hの強肩と、内外野の経験からくるフットワークの軽さ, 守備力はリーグ屈指とも言える。体力, 経験, 野球勘など多くを求められる捕手というポジションで、転向後即戦力として活躍を見せた。そんな彼について、全三回(予定)に分けて深掘りしていきたい。

◆ 愛澤 祐亮(あいざわ・ゆうすけ) 2001年1月9日生まれ、20歳。栃木県出身。169センチ、71キロ。右投げ左打ち、捕手。みはら学童野球部で野球を始め、中学は宇都宮ポニーで関東選抜にも選ばれる。高校は宇都宮高校に進学し、栃木県選抜も経験。1年秋ベスト8、3年夏は2回戦で敗退。
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京大ベースボール 執筆:脇 悠大
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