選抜甲子園経験者に今秋本塁打男、京大の主任イズム

By脇 悠大

11月 4, 2021

 


2018年春選抜甲子園経験者の手塚に、今秋途中から一番セカンドとして強打攻守を見せた片岡、今秋リーグ戦初本塁打を記録した山縣、と実力者揃いの主任達。

京大野球において、指導者から頭ごなしに練習メニューを与えられることはない。各主任が指導者や幹部と相談しながらポジションごとのメニューを考えていく。自主性と言えば聞こえは良いが、その先には責任や絶え間ない試行錯誤の日々が待ち構えている。

主任としての一年間、彼らがどのように選手を引っ張っていくのか、その意気込みを聞くことができた。

◇ 手塚

手塚皓己(膳所・③) (撮影・京大野球部)

ーー 投手主任としての意気込みをお願いします。

来年は今年以上に打てないチームになると思うので、その分ピッチャーで試合を作って勝ちに繋げるというのは一つ目標としては高く持っていきたい。これまでは自由が先行して、それで結果出せなかったというのが特に3回生中心に多かったので、各々に自覚を持たせ投手全体での取り組みを通してスキルの向上に繋げていけたらと思います。

ーー 個人的な目標を聞かせてください。

過去リーグ戦で1イニングだけ登板はしましたが、そこからはベンチにも入れず、悔しい思いをしてきてるので、まずはリーグ戦で投げられるように頑張ります。

◇ 片岡

片岡太志(神戸・③) (撮影・京大野球部)

ーー 内野主任としての意気込みを聞かせてください。

プレーで引っ張るのはもちろんなんですけど、プレー以外のところでもピンチの場面での声かけとか、守備全体を引っ張っていけるような活躍をしていきたいと思います。

ーー 内野主任として、内野をどうしていきますか?

全体的に簡単なミスが多い印象で、捕球からの特にステップが踏めていない選手が多いと思うので、「捕る、ステップする、投げる」といった基本的なところをしっかり練習していきたいと思います。

ーー 春に向けて内野全体としての目標を聞かせてください。

内野全体でノーエラーです。

◇ 山縣

山縣薫(天王寺・③) (撮影・京大野球部)

ーー 外野主任として大事にしていることは何かありますか?

先輩後輩関係なく、指摘し合える雰囲気作りを意識してます。

ーー 冬期間はどんな練習をしていきますか?

中継までの送球エラーが多いので、「高い送球はノーチャンス、最悪ハーフバウンドになってもいいから低い送球をする」というのは、新チームが始まってからしつこく言ってます。

ーー 外野全体としての春リーグの目標を教えてください。

春リーグの目標は、外野手全員が無失策です。

ーー 個人としてのリーグ戦の目標を教えてください。

目標はベストナインです。

京大ベースボール  執筆:脇 悠大

脇 悠大

「京大ベースボール」代表・京大硬式野球部OB(2022卒)。2020秋~2021秋まで京大野球部の主将を務めた。京大野球部を「恒常的に優勝できるチームにする」という主将時に掲げた目標を達成するため、引退後でも何か出来ることはないかと考え、京大ベースボール(学生スポーツ紙)を設立。京都大学初の大学スポーツ紙として、野球部についての記事を書き始める。現役時代は右投左打の内野手。滋賀県・膳所高校出身。2022年度から京都大学大学院農学研究科。

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